訪問ありがとうございます
さゆりんです。
皆さん、万が一親や自分が要介護状態になった時のために、なにか備えていますか?
最近は民間の介護保険もたくさんあるので、金銭面で備えている人は多いかもしれませんね。
私の父は15年ほど前に脳梗塞で要介護状態に
母も2年前に脳出血で要介護状態になりました。
2人とも日常生活全般に常に介助を要し、コミュニケーションも難しい状態です。
両親のケースから、備えておけばよかったなと思うことがたくさんありました。
また、私は脳卒中や回復期リハビリテーション病棟で14年看護師として経験があります。
看護師としていろんな患者さんやご家族のケースを見てきて、条件を満たせず希望に添うことができない残念なケースを多く見てきました。
患者さんの状態は同じレベルでも、周囲の物理的・人的条件によって自宅へ帰ることができなかったり。
今回は、私が経験上感じた要介護状態に備えておくとよいポイントについてまとめてみました。
これから紹介する4つのポイントを押さえることで、老後の不安がちょっとだけ軽減できるはずです😉
ここで言う要介護状態とは、医療的処置はなく、車いす生活を想定してお話します。
健康管理
要介護状態を予防する
当たり前の事ですが、まずは、要介護状態を予防することが最も重要です❕
脳梗塞で倒れた私の父も、脳出血で倒れた母も脂質異常症がベースにありました。
揚げ物や脂質の高い食事が多かったように思います。
実は私も30代半ばころからずっとコレストロールが高めです🤣
健康診断で正常範囲を少し超えている程度で、ヤバいな~とは思っていても特に何も対策をとってきませんでした。
でも、母が倒れて、長女に言われたことがあります。
「おばあちゃんもいなくなって、ママまでいなくなったら私たちどうしたらいいの?」
って。
はっとしました😨
『子供達には私しかいないんだ』
と考えたら、いつまでも元気でいないといけない!と思うようになったんです。
データは急激に悪くなるわけではなく、徐々に悪くなるので危機感を感じにくいですが、
正常範囲を超えたら、生活習慣や食生活を見直し、早期に改善に努める必要があります。
また、体重管理も重要です。
体重がかなり重い患者さんはベッドから起こしたり、車いすへ移動させたりするのはもちろん、
ベッド上でオムツを変えるだけでもかなりの重労働です。
介護者の負担を考えると、あまり体重を増やさないにこしたことはありません。
筋力・体力維持
要介護状態になるのは病気だけではありません。
骨折も要介護状態の原因になる率が高いのです。
年齢と共に骨も弱くなってくるので、転んだだけで大腿骨の骨折や圧迫骨折を起こしてしまいます。
体力も筋力も急に落ちるわけではなく、ゆっくり徐々に落ちていくので、
「まだまだこれくらい大丈夫。」
そんな油断から、ちょっとした段差で転んだり、階段を踏み外したり、尻餅をついたりしてしまいます。
転ばないためにも体力・筋力をできるだけ維持することは重要です。
また、脳卒中や骨折後、リハビリが必要になることがあります。
回復期リハビリテーション病棟はこのリハビリがメインとなる病棟です。
元々の体力や筋力が低いとリハビリもなかなか順調に進まないということがあります。
1時間のリハビリの時間で、体力がないために休憩の時間が多いのでは順調に進まない
というのは分かりますよね?
また、リハビリの時間だけでクタクタに疲れて、病棟の生活の場でベッドに寝てばかり、
生活の場で実践的な訓練がなかなか取り入れられないと、リハビリでの訓練の実用性獲得に
時間がかかってしまいます。
機能的にはもっと回復が見込めるのに、体力がないためにリハビリが頭打ちになってしまうケースはあります。
なので、普段から適度に運動をして体力・筋力維持に努めることは重要です。
私も、ダイエットだけではなく、健康な体づくりのために宅トレ(自宅トレーニング)を始めました。
夜勤があったりで、なかなかできないので週に1回程度ですが😅
歯も大事
健康な歯で噛みしめて食べることを楽しむって、とても大事です。
噛むことで脳に刺激を与え認知症の予防にもつながります。
自分の歯がなくなっても入れ歯を付ければ大丈夫と思うかもしれませんが、
入れ歯を作るのにはお金がかかります。
歯茎がやせて、合わなくなってしまうこともあります。
合わない入れ歯をはめて食べると、歯茎を傷めてしまうこともあり、
食べることが苦痛になってしまったり、しっかり咀嚼できずに胃にも負担がかかることもあります。
年齢と共に飲み込みの力も弱まってきます。
しっかり咀嚼せずに飲み込んで、のどに詰まらせる危険もあります。
食べれなくなり、体力が落ちることにもつながります。
入れ歯を作り直すには、さらにお金も時間もかかり経済的でないし、いい事が一つもありません。
定期的に歯科にかかり虫歯は早期発見、早期治療が大事です。
介護が必要になった時、どこでどのように過ごしたいか?
私の両親のように、コミュニケーションが難しくなると、余生をどのように過ごしたかったか、
確認することができなくなります。
施設に入所する際、必ずと言っていいほど「本人・家族の希望」を聞かれます。
まだ元気なうちに、もし介護が必要になったらどうしたいかなんて、なかなか聞きづらい事です。
でも、子供としては「これで良かったのかな?」って、後悔したくないですし、
自分の子供にも同じように、後悔してほしくありません。
そのためには、元気なうちに老後の事を話をしておくことをお勧めします。
生活・現病歴の把握
入院すると必ず既往歴(これまでかかった大きな病気・ケガ)を聞かれます。
- ○○年・何歳 ○○の病気
- ○○年・何歳 ○○で手術
といった感じで、既往歴を把握しておくと良いでしょう。
現病歴というのは、今回の入院の主な病気についてです。
母の場合、障害年金を申請するために、初診日まで遡って細かく情報収集・整理しなければいけなかったのでとても大変でした。
- 最初に体調が悪くなって受診したのはいつ・どこの病院
- 初回の受診から、どのように治療して、どのように生活してきたのか
- 今回倒れるまで、受診した全ての病院の名前や生活の様子
離れて暮らしていたり、何回も入退院や手術を繰り返していると、何年だったか、どこの病院だったか
記憶が曖昧になってきます。
皆さんの両親にも、その都度記録することを勧めるとともに、皆さん自身が記録しておくこと。
また、ご自分のお子さんのためにも、ご自身の病歴も記録しておくことをお勧めします。
最近になって、父の身体障害者手帳を再申請するのに、発症日が分からないという事態😱
皆さんも、年月日をしっかり記録しておきましょう!!
住環境を整える
賃貸でエレベーターなしの住宅以外はなんとかなります。
マイホームを建てるなら、平屋、玄関までに階段がないのがベストです。
バリアフリーは当たり前です🤣
2階建ては、年をとってからは負担・危険でしかありません。
階段から足を踏み外したり、滑って3~4段落ちただけでも骨折してしまうケースがあります。
要介護状態になると階段の昇降が難しくなることが大いにあります。
玄関までに階段がある住宅は、手すりを付けたり、スロープを作ったり改修が必要になります。
介護保険で金銭的負担は軽減できますが、マイホームを建てる前に、こういったリスクも考えておくことをお勧めします。
戸建て以外のマンションなどでも同様です。
部屋の中がバリアフリーなのはもちろんですが、建物の中に入るのに段差がないか確認することを忘れてはいけません。
また、家の中に物を増やしすぎないことも大事です。
介護用のベッドが置けなかったり、車いすで室内の移動が難しいようではダメですよね。
今は車いすもスリムになりました。
それでも、介助して何とか移動できても、自分で移動できなければ結局介助者の負担が増すだけです。
また、室内の環境に関わらず、車いすで壁やテーブルの脚にぶつかり傷つけたり、汚すことがあります。
車いすが必要な状態で在宅に復帰したら、事前に保護して、傷や汚れを防ぐことをお勧めします。
白い壁に、車いすの黒いタイヤの跡なんてなかなか落ちませんよっ😭
じゅうたんや、マット類もない方がベストです。
ちょっとした段差でつまずいたり、滑って転び骨折の危険につながるからです。
ミニマリストとまではいかなくても、年をとっていくにつれ、物を整理していく事は大事かもしれません。
母が倒れた時、母の荷物を整理するのが本当に大変でした。
自分が亡くなった時には、誰かが荷物を整理しますよね。
そんな時、少しでも負担を軽くしてあげられたらいいなと思います。
いかがでしたでしょうか?
私が経験上感じた要介護状態に備えておくとよいポイント4選
- 健康管理・・要介護状態を予防、筋力・体力維持、歯も大事
- 介護が必要になった時、どこでどのように過ごしたいか
- 生活・現病歴の把握
- 住環境を整える
でした。
少しでも参考になれば嬉しいです😊
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